明治から昭和に欠けて大流行した『結核』 感染の現状と治療法とは? [News]

今人気のテレビドラマ「天皇の料理番」(TBS・日曜よる9時)では、主人公・秋山篤蔵(佐藤健)の兄・周太郎(鈴木亮平)が『結核』にかかり、東京での弁護士の夢を泣く泣くあきらめて、故郷で療養生活を送っていることが描かれています。自分の命の炎が消えかけていることを悟った兄・周太郎は、自分の最後の夢を篤蔵に託すため「一流のシェフになれ」と、パリ行きを金銭的に支援するのでした。このドラマの背景である明治~大正~昭和にかけての激動の時代、「結核」は世界的な大流行をみせており、昭和25年まで、日本でも死亡原因の第1位でした。現在では薬や予防法ができ患者数は大幅に減ったものの、年間で2万人以上の患者が発生し、年間で2000人以上の人が命を落としている重大な感染症なのです。どのような病気なのでしょうか?詳しくみてみましょう。

◆結核はいつから流行しているの?
世界では、エジプトのミイラから典型的な結核の痕跡が見つかっており、日本ではおよそ1800年前の鳥取県の青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡の人骨に発見された結核性変化が最も古い結核の痕跡です。日本の結核菌はそのころに大陸からの渡来人によってもたらされたと考えられています、

日本で結核が本格的に広がり始めたのは江戸時代からで、明治時代に入ると急激に拡大。人々の暮らしが近代化されていく1800年代後半以降の産業革命と共にひどくなったと言われています。したがって、当時は結核のことを「労咳(ろうがい)」とも呼んでいました。

◆肺結核の症状とは?
結核は腎臓、リンパ節、骨、脳など、身体のあらゆる場所に感染しますが、日本でみられる結核の約8割は「肺結核」です。結核菌が肺の内部で増えることで、結核に特有の様々な炎症が起こり、ひどくなると肺が破壊されていき、呼吸が難しくなってきます。

肺結核の初期症状は風邪と似ていて、せきや痰(たん)、発熱(微熱)などの症状が長く続くのが特徴です。

また、体重が減る、食欲がない、寝汗をかく、などの症状もあります。さらにひどくなると、全身のだるさや息切れ、血の混じった痰(たん)などが出始め、喀血(血を吐くこと)や呼吸困難に陥って死に至ることもあります。
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